日本3大サッカー専用スタジアムの魅力

日本のサッカースタジアムといえば、真っ先に思い浮かぶのが日産スタジアムです。

しかし、日産スタジアムは日本を代表するスタジアムでありながら、サッカー専用スタジアムではありません。

実は、世界的に見ると日本にはサッカー専用スタジアムが少ないのです。

総合競技場で行われる試合とサッカー専用スタジアムで行われる試合を比べると、迫力の違いに驚きます。

これは、実際に観戦しなければ分かりません。

今回は、日本が世界に誇る3カ所のサッカー専用スタジアムの魅力を中心に紹介していきます。

 

パナソニックスタジアム吹田(ガンバ大阪)

(画像:Jリーグ公式サイト)

パナソニックスタジアム吹田は、J1のガンバ大阪のホームスタジアムです。

入場可能数は39,694人で、万博記念公園駅から徒歩15分なのでアクセスもいいです。

 

寄付金により完成したサッカー専用スタジアムのロールモデル

パナソニックスタジアム吹田は、企業や個人からの寄付金140億円で建設されました。これほどの額になると、そう簡単に集まるものではありません。

募金活動は、三期まで行われましたが、それでも6、7億円足りなかったそうです。

そんななかで、最後の一押しをしたのがトップチームの選手たちです。

2014年に、J2からJ1に復帰したガンバ大阪は、J1リーグ・ナビスコカップ・天皇杯を制覇し、国内三冠を成し遂げました。

このような実績も手伝って、無事寄付金が集まりパナソニックスタジアム吹田は誕生したのです。

 

ピッチとの距離

パナソニックスタジアム吹田の一番の魅力は臨場感です。観客席最前列からピッチまでの距離は7mで、迫力のあるプレーを間近で見れます。

最前列からピッチまでの高低差もたったの150cmしかなく、選手たちと同じ目線で観戦を楽しめるのも魅力のひとつです。

また、観客席の傾斜が高いため、スタジアム全体の一体感を体感できます。

まさに、サッカーを楽しむために作られた、世界に誇れるスタジアムだと言えます。

大阪ならではご当地グルメ

スタジアム内では、大阪ならではの「粉もん」の店が出店されています。

地元民にも愛されている名店「くくる」のたこ焼きは、観客からの人気も高いです。

大阪のたこ焼き独特のとろとろ生地は、一度食べたらやみつきになります。

選手とのコラボグルメも豊富です。

たとえば「炭火焼肉たむら」と昌子源選手がコラボしたすき焼き丼が人気です。

他にも「からあげや カリッジュ」と倉田秋選手がコラボした鶏からひつまぶし丼といったメニューもあります。

 

豊田スタジアム(名古屋グランパス)

(画像:Jリーグ公式サイト)

豊田スタジアムは、J1の名古屋グランパスのホームスタジアムです。

入場可能数は43,739人で、日本代表の試合もよく行われます。豊田市駅から徒歩15分なので、アクセスがいいのも観客にとってはありがたいです。

国内唯一の可動式屋根と視界を妨げない吊り屋根

豊田スタジアムといえば、全天候に対応可能な可動式屋根が有名です。

また、巨大な4本のマストからワイヤーで吊り上げられた固定屋根により、観戦の妨げになる場内の柱を排除しています。

 

(動画:YokogawaSisutemuken)

可動式の屋根が大きな魅力である豊田スタジアムですが、現在、その屋根を固定化する改修工事が進められています。理由は、コスト削減のためです。

もともと、一回の開閉にかかるコストは8,000円でした。しかし、2007年に屋根の故障が起きたのを機に、名古屋市は運用を見直しました。

開閉の際は、スタジアム内に専門スタッフを配備する仕様に変更したのです。

その結果、人件費がかさみ、1回の開閉にかかるコストが100万円にまで跳ね上がってしまいました。

そもそも、屋根を閉めてしまうと芝生が剥げやすくなるという問題もあり、設計段階での問題があったとの声もあがっています。

コストや芝生への影響も考えて、このような決断に至ったというわけです。

全国からあげグランプリ金賞を連続受賞した絶品からあげ

スタジアム内でユーコーが販売する「諭吉からあげ」は、10種類以上のスパイスが使用されたにんにく風味の醤油ダレに、24時間以上漬け込んだ後に揚げられています。

お酒との相性も抜群で、より観戦を楽しめます。

豊田スタジアムでは、試合の3日前から当日までスタグル(スタジアムグルメ)のモバイルオーダーが可能です。

当日は混み合うので、このサービスをうまく利用すればストレスなくスタグルをいただけます。

 

埼玉スタジアム2002(浦和レッズ)

(画像:Jリーグ公式サイト)

日本のサッカー専用スタジアムを語る上で絶対に外せないのが、埼玉スタジアム2002です。

埼スタの愛称で親しまれているこのスタジアムの入場可能数は63,700人。この数は、アジア最大級です。浦和レッズのホームスタジアムとしても知られ、ホーム戦の熱気は凄まじいです。

世界レベルの圧倒的な一体感を体感できるスタジアム

埼スタといえば、浦和レッズ。そして、浦和レッズといえば、世界レベルのサポーターが有名です。

ホームでの試合はもちろんですが、アウェイの試合でさえ相手チームの応援をかき消すくらいの大声援がスタジアム内に響き渡ります。

過去には『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』にも選出されました。

バルセロナ(スペイン)、リバプール(イングランド)、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)のサポーターと肩を並べ、世界に認められたのです。

選手たちも鳥肌が立ったコレオ

埼スタでしか見れない名物のひとつに、観客全員を巻き込んだコレオがあります。

コレオとは、コレオグラフィーの略で、スタジアムのサポーターが紙を持って作り上げる人文字です。

レッズサポーターの大一番でのコレオは、毎回、高い完成度で観客のみならず選手の心を奮い立たせます。

なかでも、2017年、2019年のAFCチャンピオンズリーグ決勝でのコレオは圧巻です。

(画像:日刊スポーツ 浦和レッズ提供)

 

このコレオと声援を聞くだけで、レッズサポーターではなくても目頭が熱くなります。

この感動を味わえるのは、埼スタだけです。

サポーターも含めて、世界に自信を持って誇れるサッカー専用スタジアムが、埼玉スタジアム2002なのです。

埼玉の「うまい」が集まる埼スタ横丁

2022年5月から、バックスタンドコンコース3Fの売店エリアがリニューアルされました。

埼スタ横丁として生まれ変わり、埼玉県内に店舗がある飲食店のみを集めて「食」で埼玉の魅力を発信しています。

出店される店舗は毎月変わるので、スタジアムに訪れる度に埼玉の新たな魅力を発見できます。

サッカー専用スタジアムのなかで1番高い建設費は?

(画像:Jリーグ公式サイト)

サッカー専用スタジアムの気になる部分のひとつが建設費です。

2022年時点でもっとも建設費が高いのは、先ほども紹介した埼玉スタジアム2002です。

その額はなんと356億円で、冒頭で紹介したパナソニックスタジアム吹田の倍以上かかっています。

 とはいえ、世界的に見ると、もっと高額な建設費をかけているスタジアムが存在します。

イングランド・プレミアリーグに所属する、エヴァートンが現在進めている新スタジアム建設のプロジェクトにかかる建設費は790億円です。

埼スタの建設費の倍以上で、入場可能数は62,000人ほどになる見込みです。



サッカー専用スタジアムのなかで1番安い建設費は?

(画像:チュウブYAJINスタジアム公式サイト)

一方で、もっとも建設費が安いスタジアムは、J3のガイナーレ鳥取のホーム、チュウブYAJINスタジアムです。入場可能数は約7,000人で、たったの4億円で完成しました。

このスタジアムは、クラブや自治体の予算だけでは足りないため、個人からの寄付金によって建設されました。

その寄付金を集めるために尽力したのが、元日本代表で現ガイナーレ鳥取GMの岡野雅行さんです。

岡野さんが発起人となり「YAJINスタジアムをみんなでつくる会」を立ち上げ、個人に対し、一口1万円〜10万円の寄付を募ったのです。

寄付してくれた方の名前は、スタジアムの周りにあるYAJINロードのレンガに刻印されています。

唯一無二の進化型新スタジアム計画

現在、国内だけでも複数のクラブが新スタジアムの建設に取り掛かっています。

そんななかで注目なのが、元日本代表監督の岡田武史さんがオーナーを務める、J3のFC今治の新スタジアム計画です。

「里山スタジアムプロジェクト」として進められている新スタジアム計画は、約40億円の建設費で2023年シーズン開始前に完成予定です。

 

 

現在J3のFC今治がJ2,J1に昇格した際に施設基準を満たせるよう、その都度、観客席を増やせるように設計されています。

今治市は年々人口が減少しており、新スタジアムを核にした町おこしの狙いもあるようです。

里山の豊かな自然を活かしつつスマートテクノロジーも導入される予定で、完成が楽しみなスタジアムです。

サッカー専用スタジアムが日本サッカーの未来へとつながる

世界のサッカー先進国と比べると、日本は選手の技術レベルだけではなくサッカー全般の環境も劣っています。

しかし、日々新スタジアムの計画は進められており、新たな価値を生み出そうとしている人たちがいるのも確かです。

サッカー専用スタジアムは、訪れる観客のためだけにあるわけではありません。

そこでプレーする選手たちも、観客との距離が近く、声援が間近で聞こえたほうがモチベーションが上がるはずです。

いつの日か、サッカー専用スタジアムで選手のプレーを見た子ども達が、選手としてそのピッチに戻ってくる。

そのような好循環が生まれたら、日本サッカーの未来は明るいでしょう。

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